中国の「茶外茶」とは、通常のお茶に使われる茶樹（カメリア・シネンシス）の葉を使わずに、他の植物や素材で作られる飲み物のことです。例えば、花、果物、葉、茎だけでなく、菌類や昆虫の排泄物を使ったものもあります。こうした原料を使うことで、普通のお茶とは異なる風味や特徴を持つ飲み物が生まれます。
代表的な茶外茶の種類
- 菊花茶（ジュファチャ） 乾燥させた菊の花を使用し、清涼感のある味わいが特徴です。
- 玫瑰花茶（メイクイファチャ） バラのつぼみを乾燥させたもので、華やかな香りと甘みがあります。
- 桂花茶（グイファチャ） キンモクセイの花を用い、甘く芳醇な香りが楽しめます。
- 杜仲茶（ドゥジョンチャ） トチュウ科の木の葉を使用し、独特の風味を持ちます。
- 苦丁茶（クーディンチャ） モチノキ科の木の葉から作られ、強い苦味が特徴です。
- 甜茶（ティエンチャ） バラ科の植物の葉を使用し、自然な甘みがあります。
- 虫糞茶（チョンフェンチャ） 特定の昆虫が茶葉や他の植物を食べた後の排泄物を乾燥させたもので、独特の風味を持ちます。 
