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中国茶「黒茶の種類」中国茶「黒茶の種類」

<中国茶「黒茶の種類」>

 

 

現在の中国で黒茶は、四川省・雲南省・湖南省・湖北省・広西区・貴州省などでつくられている。
その多くは緊圧茶消費区といわれるチベット自治区・青海・内モンゴル・新疆ウイグル自治区などで消費される。

緑茶や紅茶などの消費が増えた1977年まで販売量は第1位であった。
昔から黒茶は周辺の各民族に販売するため発展してきたので、民族の喫茶習慣に合わせてさまざまな種類がつくられている。

 

  • 湖南黒茶 : 安化黒茶など
  • 湖北老青茶: 蒲圻老青茶など
  • 四川辺茶 : 南路辺茶・西路辺茶など
  • Dian桂黒茶 : プーアル茶・六堡茶など

 

【茯磚茶・黒磚茶】新疆ウイグル自治区・甘粛・青梅・寧夏
【青磚茶】内モンゴル・新疆ウイグル自治区・甘粛
【花磚茶】 山西・陜西・内モンゴル
【緊茶・餅茶・方包茶】チベット族居住地
【プーアル茶・六堡茶】広西・広東・香港・マカオ・台湾

 

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* 黒茶の用語

 

  • 四川省南路辺茶「康磚茶・金尖茶・毛尖茶・芽細茶」
  • 四川省西路辺茶「茯磚茶・方包茶」

清代の乾隆皇帝が茶の売買を管理するためにつくった「引岸制(インアンズー)」によって、大別された四川省で生産される緊圧茶の分類。

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* 黒茶の種類

 

* プーアル茶(プーアル茶)・散茶 [古称]普茶

 

プーアル茶(プーアル茶)は雲南省 県に集められた黒茶の総称。
黒茶の中でも等級の数が多い。 (宮廷・金芽・特級・1〜10級)

原料の茶葉は大きくて白毫に覆われている雲南大葉種、カテキン類や可溶成分の含有量が高い。
茶湯の色は等級が高いものは、ツヤのある濃い赤色、味が濃厚で独特の陳香(熟成した香り)がする。

生茶・生餅:「*後熟」によってつくられたプーアル茶。沱茶・七子餅茶の一部でつくられている。
熟茶・熟餅:「堆積」によってつくられたプーアル茶。現在の主流。

*後熟:伝統的な方法で、暗くて涼しい場所に数年間おいておくことによって発酵させる方法。

 

茶の茶商にいわせると50年を超える茶の色つやは「銀狐ののど元の毛の輝き」「蒙古との武将が愛用するなめし革のブーツのツヤ」という。
香りは「古墨にも似て奥ゆかしく、いつまでも新鮮な香り」、そして飲むと「皇帝のビロードの衣服」のような口当たりという。

日本で敬遠されるカビ臭さがあるのは、3年未満の若い散茶タイプの茶が多い。

 プーアル茶(プーアル茶)の等級

         
等級 外形 香り 水色
宮廷
金毫
まんべんなく金毫におおわれ、芽葉が細くて大きさ均一 陳香が高く、長持ちする 濃厚で甘みがある ツヤのある赤橙色
特級 金毫多く、葉が褐色でツヤあり、細くて大きさが均一 陳香が長持ちする 濃厚で後味甘い ツヤのある赤色
1級 葉が若くてよく締まり、赤褐色、金毫あり 陳香高い 濃厚で後味甘い ツヤのある赤色
2級 葉が若くてよく締まり、大きさ均一、金毫ややあり 陳香高い 濃く、後味甘い 濃い赤色で明るい
3級 葉がよく締まり、大きさ均一、赤褐色で金毫少しあり 陳香高い 濃く、後味甘い 濃い赤色で明るい
4級 葉が大きくてよく締まり、大きさ均一、赤褐色で金毫少しあり 陳香高い 濃く、後味甘い 濃い赤色で明るい
5級 葉が非常に大きくて締まり、大きさ均一、赤褐色で金毫わずか 陳香 濃く、後味甘い 明るい赤色
6級 葉が非常に大きくて、やや均一、赤褐色 陳香 まろやか 明るい赤色
7級 葉が粗大でやや均一、赤褐色 陳香 まろやか 明るい赤色
8級 葉が粗大で、大きさやや均一、赤褐色 陳香 まろやか 赤色で明るい
9級 葉が粗大でやや均一、茎あり、赤褐色 陳香 まろやか 赤色
10級 葉が粗大で締まりなく、不均一、茎あり、赤褐色にほかの色が混じる 香り低い さっぱり 赤色

 

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* 沱茶(とうちゃ・だちゃ)

沱茶イメージ緊圧茶のひとつ。(プーアル茶を原料とした緊圧茶)

清代の光緒28年になってから、「下関永昌祥」「復春和」など茶の商社が現在のお椀型でつくりだした。
四川省の沱江(トウジャン)あたりに出されていたため「沱茶」と名付けられたと言われている。
雲南省下関でつくられたものが、1〜2級の散茶を原料として、白毫が多く、陳香が高く、味がよくて品質が最も優れている。

重慶のあたりでも「沱茶」がつくられているが、緑茶を原料としたもので香り、味、水色ともまったく違う。

 

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* ■七子餅茶 [略称]餅茶 [古称]圓茶

七子餅茶イメージ緊圧茶のひとつ。緊圧茶のなかでは最も値段が高い。

3〜8級の散茶を円形に緊圧加工した黒茶。
七つずつ束にして竹の葉で包装していたので七子餅茶という名前がついた。
「七子」は「子孫多く、福多い」 という意味がある。
そこから、縁起物としても喜ばれる。

 

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* ■緊茶(きんちゃ) [長方形板状の緊茶]磚茶(プーアルプーアルたんちゃ)

緊茶イメージ「団茶」から変化した緊圧茶のひとつ。

主な出荷先はチベットで清代の半ばから現在のキノコ型になった。
しかし、成形が難しいため、近年、「磚茶」と呼ばれる長方形板状の緊茶もつくられている。

 

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* 方茶(ほうちゃ) [別称]プーアル(プーアル)方茶 [銘柄]中茶(中国茶葉公司)

方茶名前の通り、縦横10cmの正方形の黒茶。
以前は「福」「祿」「寿」[喜」の四文字が書かれていた。
香りは「焼包」の行程により、焦げた香りがする。

北京・上海・広州などの都市で多く飲まれている。

 

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* 康磚茶(こうたんちゃ)

康磚茶イメージ四川省雅安・楽山などで生産される南路辺茶のうちで穀雨(4月20日前後)に摘まれる茶葉でつくられた品質がよい緊圧茶。

角が丸い長方形で重さは約500g、一枚ずつ黄色い紙で包み、竹で編んだ籠に20枚(10kg)入れられている。

 

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* 金尖茶(きんせんちゃ)

金尖イメージ四川省雅安・楽山などで生産される南路辺茶のうちで立夏(5月5日前後)に摘まれる茶葉でつくられた緊圧茶。

角が丸い長方形で重さは約2.5kg、一枚ずつ黄色い紙で包み、竹で編んだ籠に4枚(10kg)入れられている。
品質はやや劣るようである。

 

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* 茯磚茶(ふくたんちゃ) [別称]伏茶

茯磚茶イメージ生産地は湖南省の安化、益陽・臨湘、四川省都江堰・北川・平武。
ウイグル族が好む茶で「発花」という行程によって、[金花」と呼ばれるカビが増殖して独特の香り「菌花香」がする。
中国の少数民族の人々は、この「金花」の量で品質を判断する。
等級は「特性茯磚茶」と「普通茯磚茶」がある。

夏の*三伏期間(初伏・中伏・末伏)に加工されるので「伏茶」とも呼ばれた。
*夏至後の第三庚の日が初伏、第四庚の日が中伏、立秋後の第一庚の日が末伏

 

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* 方包茶(ほうほうちゃ)

*四川省都江堰・北川・平武などで生産される西路辺茶のひとつ。

茎が多く(60%)、重さが35kgあり、大きな竹籠に入っている。

 

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* 湘尖茶(しょうせんちゃ) [古称]天尖茶・貢尖茶・生尖茶

*湖南黒毛茶の一〜三級を原料として、湘尖一〜三号がつくられている。
以前は茶葉の塾度、大きさなどで「芽尖・白毛尖・天尖・貢尖・郷尖・生尖・掴尖」の7種類に分けられていた。
天尖茶や貢尖茶は、清の道光年間(1821〜1850年)皇帝への貢茶だった。
1970年から「天尖茶・貢尖茶・生尖茶」は「湘尖一号・二号・三号」になった。

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* 花磚茶(はなたんちゃ)・花巻茶(はなまきちゃ) [別称]千両茶(せんりょうちゃ) [産地]湖南省

花磚茶イメージ黒毛茶を蒸してから、圧縮した緊圧茶。
花磚茶は、花巻茶が大きくて(高さ150×直径20cm)重かった(約36kg)ため、1958年から小さなサイズ(35×18×厚さ3.5cm)でつくられるようになったもの。
花巻茶は「百両茶」から10倍の大きさで「千両茶」として、清の同治年間(1862〜1874年)からつくられた。
香りは乾燥の段階で松の枝を燃やして行うので、松のスモーキーな香りがする。

 

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* 黒磚茶(こくたんちゃ) [産地]湖南省

黒磚茶イメージ黒磚茶は1940年から花磚茶より、茎が多く含まれる低級の黒毛茶を原料としてつくられる。
香りは乾燥の段階で松の枝を燃やして行うので、松のスモーキーな香りがする。

 

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* 青磚茶(せいたんちゃ) [別称]川字茶・東口茶・西口茶・二七 [産地]湖北省

青磚茶イメージ老青茶(黒茶の一種)を原料としてつくられる。
昔の規格では「二七(一箱27枚)」・「二四(一箱24枚)」・「三六(一箱36枚)」・「三九(一箱39枚)」の4種類があった。
しかし、現在は「二七」だけを生産している。

青磚茶には「川」の字が書かれているのが特徴だが、これは昔「三玉川」という茶庄がつくる青磚茶が有名であったことからきている。

 

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* 六堡茶(ろっぽちゃ) [生産地]広西区蒼梧県六堡郷

*広西区の蒼梧県六堡郷で摘んだ大葉種の茶葉でつくられる籠入の緊圧茶。
清代の嘉慶年間(1796〜1820年)から、銘茶に数えられていた。
檳榔(びんろう)のような香りが特徴で、これは「金花」と呼ばれるカビの作用によるものである。
乾燥の段階で松の枝を燃やして行うので、松のスモーキーな香りもする。